ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を題材に、1991年の初演以来、世界各地で上演され、高い評価を受けてきたミュージカル作品。 苦渋に満ちた人生を送るファントムの心の葛藤をドラマティックに描き出すと共に、宝塚歌劇ならではの色合いを強くした作品として好評を受けた2004年の宙組公演、2006年の花組公演に続く待望の再々演。 花組 新トップスター・蘭寿とむのお披露目公演となる大作ミュージカルです。 母親にしか愛情のこもった目で見つめられることがなかった苦渋に満ちた人生を送る怪人の心の葛藤を描いた作品。 19世紀パリ、オペラ座通りで歌いながら楽譜を売る少女クリスティーヌは、ある日オペラ座でレッスンを受けるよう取り計らわれる。 オペラ座では支配人のキャリエールが解任され、新支配人としてショレが妻であり新しいプリマドンナのカルロッタと共に迎えられた。 キャリエールは、この劇場には幽霊(ファントム)がいるとショレに告げ去る。 一方、オペラ座を訪ねたクリスティーヌの歌声を聞いた地下に潜むファントムは、天使のような歌声に母親を思い起こし、彼女の歌の指導を始める。 クリスティーヌの若さと美しさに嫉妬し、自分の衣装係にしたカルロッタはクリスティーヌを潰すために罠を仕掛ける。 怒ったファントムがクリスティーヌを奪い去る。 それはクリスティーヌへの愛情の表現にほかならなかった。 しかしそれが、やがて彼を悲劇の結末へと向かわせることとなる……。